Mountain Endurance Life

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自転車でエンデュランスライフ

MTB - SDA王滝100km 完走 / タイヤ考

 

SDA王滝100km 完走

9/15

秋の王滝に参戦してきました。

 

前日に現地入りして選手受付を済ませて自然湖までサイクリング。

 

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胃腸が不調で脚も重めだけど、経験則でレース本番には良い状態で臨めると何故か確信。

片付けして宿泊先へ移動。

今回は宿確保レースに出遅れたので、いつもの秋桜さんではなく会場から車で30分ほどのホテル木曽温泉。

風呂トイレつき個室だからやや高めだったけど、その分静かで快適だったので結果的に良かった。

木曽の温泉宿だから山菜など山の幸がふんだんに使われた夕飯を期待していたが、肉や揚げ物が中心だったのでこれだったら下界と変わらない。それだけが残念だった。

 

レース当日は2時40分起床。5時間弱睡眠できたし心拍は40台。これで今日は調子が良いと分かる。

3時半に会場に到着して淡々とルーティンをこなす。バイクは4列目くらいに並べた。

 

f:id:MountainEnduranceLife:20190916192805p:plain◆Top Fuel 9.8 SL , 100km , 6'16 , hrTSS327

 

今回の目標と作戦。

まず目標。

6月の100kmで40代優勝(総合7位)の大垣ピストンズ多賀選手は120kmだったので、マークすべきは同2位(総合8位)のチャンピオンシステム石川選手のみだった。

石川選手に勝てば優勝(多分)ということで目標は40代優勝とした。

ちなみに石川選手とは全く面識はないので単なるストーカー。

次に作戦。

秋のコースは前半に長い登りが2つ。この2つの登り以降は大した登りはなく、いわばオマケ。下りが下手な私はなるべく前半の登りで勝負を決定的する。

とした。

 

スタート直前、石川選手が2列目にいることを確認。

御嶽山に2例2拍手1礼の後スタート。林道まではパレードだけど、例によって皆前に突っ込んでくるので危ない。そして案の定目の前で落車発生。辛うじて巻き込まれなかったけど。

林道リアルスタートには50番手くらいで入る。前回はここでパンクしたから祈りながら走る。

無事パンクせずに1つ目の登りに入るとすぐに集団は縦に伸びる。120kmのトップ選手達は見えなくなるが、私は焦らず自分の状態確認。

絶好調。脚は軽い。心拍は気持ちよく上がるし、上がりすぎたと思えば落とすのも意のまま。呼吸も楽。タイヤのノブがガレた路面に掛かってるのが分かるくらい感覚も良い。

しばらく走ってると石川選手に追いつく。予定よりかなり早い。ここで10名弱のパックになり談笑しながら走る。

このままパックで走ろうかと思ったが少し遅いと感じたのでパスする。感覚的に頑張ってるわけでもなく普通に走ってるだけだがしばらくすると皆離れた。それくらい調子が良かった。

38分ほどで登り終え下り。パンクが怖いのでゆっくり下る。舗装区間で石川選手を含む5名ほどに追いつかれたのでしばらく後ろに付いて休む。これもある程度予定通り。

2つ目の登り。さっきと同じで普通に走ってても1人で抜け出してしまう。しばらくするとMP国井選手と120kmの多賀選手に迫る。追いつけそうだがなかなか追いつけないまま登り終える。

ちなみにこの登り、100km優勝の池田選手は25:01 283w。私は25:37。パワー計がないので正確にはわからないが、池田選手の方が体重が軽いのでデータ上も良い数字だったと思う。

下り終えても誰も追いついてこない。これで今日はいけるなと思った。

CP1への3kmの登りも↓の通り良い感じ。

 

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CP1(38km)を通過して下り。

ここで少し欲が出た。後続との差を決定的にするために1つ目の登りの下りよりほんの少しだけ攻めてみようと思った。ほんの少し。

15分ほど走ったところで軽くリアがリム打ちした。あ、と思ってしばらくするとリアが滑るので止まってチェックするとエア抜け。

マジか・・。

急いでチェックすると7mmほどの傷からシーラントがカニ泡程度に吹いている。止まれと思いながら10分ほど様子見してる間に続々と抜かれていく。

諦めてチューブを入れようとするがガッチリはまったビードが外れない。しばらく格闘するもどうしても外れない。

ここでリタイアが頭をよぎる。現在地は43kmでCP2は68km。20km以上押し歩きは無理に思えたのでCP1までの5kmをバイクを押しながら登るかと考えた。しかしそれは逆走になり危険。

色んなことを思いながら途方に暮れた。途方に暮れながら気づけば1時間が経過していた。

エアは完全には抜けず感覚的には1bar以下で落ち着いている。逆走して他の選手を危険に晒すより、リムが逝ってもいいからCP2まで行こうと決めた。そこでリタイヤしようと。

 

乗ってすぐベコベコになってリアがズルズル滑って危ない。エアを足すために何度も止まりながらノロノロと走ってるうちにその状態に慣れてきた。

こんな良い状態の秋の王滝は久しぶりじゃないかってくらい天気もコースも最高。そんな中、ズルズルベコベコと20km走ってCP2到着。

残りは30kmほど。ここまで来たら完走してやろうと思った。

本当にリアが滑るので怪我だけはしないように下りは特に慎重に走った。

ゴールして記録は7時間半超(走行時間は6時間16分)。

リアに負担を掛けないよう前加重で走ったので腰が爆発した。

 

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こんな感じで春に続いて秋もレースに参加できずに終了。

ちなみに序盤にパックで一緒になって話した方はパンク3回、前転1回(すみませんSTRAVAみました)のトラブルを乗り越えて30代優勝。おめでとうございます。

そういう意味ではたかが1回のパンクすら処理できなかった私の結果は妥当だな。

意外とさっぱりした気分だ。

 

正直言うと、アド富士で優勝してしまって今回もしカテゴリー優勝が出来たらしばらく王滝は卒業でいいかなと思っていた。全くの思い上がりだったけども。

それがこういう結果になってまた挑戦したいという思いが沸々と。

出直します。

 

タイヤ考

出直しに関係してタイヤ考。

自転車暦7年でパンクしたのは5回。うち王滝2回。

王滝には5回出てて、今年の2回がそれぞれパンク。そのどちらもIRC MIBRO for MARATHON。それ以外はBontragerとContinental Xking。

MIBRO for MARATHONは間違いなくいいタイヤだ。多くのトップ選手が使用し、実際漕ぎも軽くて速い。

ただし29 × 2.00と細く個人的にはやや頼りない感じ。おまけにサイドプロテクションなし。ちなみにXkingは29 x 2.30でプロテクト有り。

余談だがMIBROの2.3プロテクション有りのプロトタイプが今大会からサポート選手に提供されていた。

人間はミスする生物であって、今回の私のようにリム打ちしたりする。それは単純に技術不足だあったり不注意に起因する。それを前提とすると、あとはハードでカバーするしかない。

それとMIBROとBontragerリムの相性。

MIBROはミヤタサイクルで脱着してもらったが、プロでもあまりに硬くビードが外れず、ペンチのお化けみたいな道具で外していたのを見た。これ外でパンクしたら手作業無理よな、、と分かっていながら使用していたのだから、今回現地作業が出来たなかったのは完全に私の見通しの甘さ。 

MIBROがダメだと言ってるのではなく、私にMIBROを使いこなす技術がなかったのだと思う。

私のような人間には、多少重く遅くなっても扱いやすくかつ頑丈な初心者向けタイヤがいいんだろう。

奥さんに、またパンクしてダメだったと言うと、なぜ1度失敗したタイヤを使い続けてるんやとごく順当な指摘を受けた・・

来年は情報集めて最適なタイヤを選びたい。

といいながら実績あるXkingにしそうだけど。

 

長文でした。